京都アニメーション放火事件、及び最近の凶悪事件で思うこと。

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アニメ好きなら知らない人はいないと思うし、彼らが作ってきた作品に救われた人、生きる糧となった人は日本だけでなく、全世界にいることは想像に難くない。真摯に作品と向き合い、素晴らしいプロフェッショナルな仕事をしてきた彼らに対しておこったこの凶事、今回のこの事件を聞いて、強い衝撃を受けた。

何も知らない私のような人間が何かを申すのも如何なものかと思うが、あまりにもやり場のない気持ちに苛まれ、少し気持ちの整理も兼ねて、PCを開いた。

現在、犠牲となった方は34名となっている。とてつもない数だ。学校の1クラスの人数が犠牲になったのかと思うと、すごい数だと実感する。しかも本人も重体でヘリコプターで大阪の病院に搬送されたと聞く。搬送できるということは、ある程度は状態は安定しているのではないかと思うが、なんとか救命して、事件の全貌を明らかにしてほしいと思う。しかし、生存した場合には、必ず死刑になると考えられ(わけのわからない精神鑑定がなされない限り)、対応されている医療スタッフも葛藤を抱えているのではないかと、推察する。誰一人幸せにしない、最悪な事件である。

個人的には、このような凶悪犯の名前は出すべきでないと思うが、やはり今回も名前と顔写真がメディアに露出した。顔写真を見て思い出したのは、川崎登戸の殺傷事件だった。どういうことかというと、この放火殺人は41歳、川崎の犯人は51歳と聞くのに、両犯人とも顔写真が中学校の文集のものであるのだ。普通に社会活動をしていたら、中学卒業から20年以上たっているのに、普通の顔写真がないことなどありえるだろうか。それほど、犯人たちは社会的に孤立していたのである。勿論、ひきこもりだからとか精神疾患をもっているから危険などと偏見を言うつもりはない。しかし、社会のなかに孤立している人間がいて、歪んだ自我だったり価値観だったりが事件を引き起こすきっかけだったといっても過言ではないだろう。マクロな目でみたら、これこそ問題の本質なのではと思うが、もし自分の大事な人が犠牲者だったらこんな悠長なことは言っていられないし、仮に犯人が近所にいたら、異常な言動が多かった彼らと交流を持ちたいなどと1mmも思わないだろう。

マクロとミクロ、ものの見方が様々あると思うが、今回の事件も川崎の事件もテロといっていい凶悪事件であり、犠牲者の方々の冥福を祈りたいし、今、治療を受けている京アニのスタッフの一早い回復と、遺族の方々のお気持ちが癒されることを願います。

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