数日前に、9月14日公開、響ーHIBIKIーを見てまいりました。
ちなみに私は、てちの大ファンであるとともに、原作も映画化が決まるだいぶ前(賞を取ってますしね)から愛読しておりました。
なので、この映画の感想は3本形式で書いてみようと思います。
ネタバレが嫌いな方は読まないでください。
① てちファンへ
もうこの一年のてち欠乏症からの最近のライブやメディア露出と嬉しい悲鳴のなかの初主演。期待と不安の螺旋階段を登るように映画館へ。もうてちが動いているだけで幸せ。普段の響を演じている時はスイッチ入った時のてち、アルパカと戯れる時の響は普段の激キャロてちです。アルパカのヌイグルミになってなでなでされたいいい。。。。。!!!
セリフ棒読みと一部で前評判もあったようですが、主人公 響の雰囲気にあってて全然気にならなかった。むしろふとした瞬間に見せる、思わずハッとするような表情作りは、流石我らのてちー!!と叫びたくなりました。
パンフレットは勿論買いました。
満足のいく、平手友梨奈浴を楽しめました(きもくてすいません)。
② 原作 響〜小説家になる方法〜 のファンの方へ
あれほど絵がいまいちにも関わらず、いつも新刊が楽しみな本漫画の実写化。それはひとえに、ストーリー展開の気持ち良さ、響というヒロインのキャラクターの強さがいいからだと思うのですが、漫画の実写化にはいい思いがないので、少し不安な気持ちで映画館へ。
どこでストーリーを終えるのかと気になるが、内容としては6巻の途中まで。2時間の映画なので、この位で丁度いい。そういえば、単行本表紙の平手さんも5巻表紙までなので、なるほどといったところです。
キャラクターは、響、花井ふみ、祖父江凛夏の三人がメインで、鬼島仁・芥川賞候補 山本春平、木蓮新人賞同時受賞者の田中康平、木蓮編集長 神田などが花を添える。原作では重要な 椿涼太郎はかなり脇役になってしまっている。関口花代子は出てこず。響ゴスロリはあったが、吉野桔梗も出てこず。
漫画は自分のペースで読めるので、響の小説の凄さを自分で想像して、自分がいままで読んできた読書歴のなかの感情を補填しながら読むことができるので(絵が上手でないのでそうせざるを得ない部分もある)、響の行動は天才たる所以と納得できるものがあるが、この映画では一つ間違うと子供のわがままのように見えてしまうのではないかと不安になった。
個人的に残念だったのは
・涼太郎の部屋がなかったこと。その猟奇的な感じは実写でこそみたい。
・バーでの鬼島との会話が省略されててしまうと、後の山本との踏切のシーンに重みが減ってしまうこと(まああのシーンの会話をそのまま出すわけにもいけないもの非常に良くわかる)
程度でしょうか。
響が実写化したらきっとこんな感じ!!といった演技で、平手友梨奈さんのはまり役といえると思います。むしろ当て書き(そんなわけないとわかってます)だったんじゃないかと思えるほどでした。
6巻途中までの膨大な量をまとめるのにエピソードを上手くまとめていて、原作に対するリスペクトを所々に感じた。そのため、実写化映画鑑賞後の独特のやるせなさは全く感じず、月川監督に感謝した映画でした。
③ 予備知識なく映画を観に行くかたへ
話題のアイドルの映画初主演の映画。
一人の天才が様々な大人の凝り固まった価値観を変えていく・壊していくというストーリー。ヒロイン響は欅坂46のセンター 平手友梨奈さん。演技力に不安があるかと思いましたが、全く気になりませんでした。鋭い眼光と常識にとわられない彼女の倫理観が小気味よく展開されていきます。ひとつ言いたいのは、アルパカと戯れるシーン。あれは完全にはしゃいでいる普通の女の子であり、響ではないと感じ、少し違和感を感じました。しかし、これだけ色々な表情・表現ができる方なので、次の作品も是非見てみたいと思いました。
響に一番大きく影響を受けたのは、北川景子が演じた花井ふみと思いますが、ここが少し問題。響の小説が凄いことをふみが小説を読んでいるところで十分に表現しないとストーリーが成立しない。それが少し足らなかった。なので、ふみが響に固執する意味が少し薄れてしまっているように見えました。しかし小説を読んで衝撃を受ける演技というのは少し難しいと思います。実際の小説を観客に読ませるわけにはいかないですし。すると、読書中のふみの演出が足らないのかもしれません。ありきたりかもしれませんが、美しい描写などの小説の1場面にふみを落とし込んで、完全に今いる世界から脱却して、小説に没頭してしまう様な描写や、走馬灯の中を走り抜ける様な演出を入れても良かったかもしれません。
友人でもあり、ライバルであるアヤカ・ウィルソンさんが演じる祖父江凛夏さんの葛藤と涙はいい演技だったと思います。若いのに難しい感覚の役を演じていらっしゃいました。いかんせんかわいい。吉田栄作さん演じる、祖父江父も暖かな優しさにじんわりしました。
最後の見せ場になる、小栗旬さん演じる山本春平は流石としかいえません。小説を書き終えた後の一筋流れる涙に、もらい泣きしそうになりました。あらゆる葛藤などを出し切ったあとの浄化の涙というか、嬉し泣きとも違う、創造者のみ許される涙のように感じ、表現しがたい演技だったと思います。もう少しヒロインとの絡みを増やしてもいいかなと思うくらいでした。素晴らしかったです。
以上、映画 響ーHIBIKIー 鑑賞レポートでした。
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