2018年夏、甲子園に思うこと、甲子園の空に笑え!

ニュース

私はあまり野球は詳しくはない。しかし、毎年なんとなく甲子園は見ている。家人が甲子園を見に行くほど好きと言うのも影響していると思う。

今年は、なんといっても、大阪桐蔭の強さと金足農業の躍進が見所だったと思う。

超強豪校と地方の高校というシチュエーション、その結末といい、アラフォー世代の漫画好きが思い出すのは、間違いなく、川原泉さんの「甲子園の空に笑え!」と思う。私も思わず本棚から出して10年ぶりくらいに読み直した。30年前の作品とは思えないほど、今読んでも面白いと思った。

甲子園の空に笑え! (白泉社文庫) [ 川原泉(漫画家) ]

価格:720円
(2018/8/27 00:12時点)
感想(13件)

しかし、実際に読み直してみると、漫画と違うところは多々ある。作品内の高校は私立豆の木高校、田舎であるが農家の子が多いだけで農業高校では無いし、地方大会の一回戦突破を目指す高校ということで、秋田では強豪であった金足農業とは異なる。また豆の木高校は、強豪高校と当たることなくすいすいと準決勝まで行けたわけだが、金足は立ちはだかる数々の強豪校を打ち負かして勝ち上がった。

現実と漫画は違うよな、と思ったけど、ここでふと思うことがあった。

たしかに豆の木高校はスルスルと勝ち上がり、最後もフワっとした雰囲気で描かれる。しかし、川原泉氏の漫画自体、実際重い題材でも、独特のゆるい雰囲気でフワっと描かれていく。これは彼女の能力であり、これが彼女の作品を読んだ後に感じる、満足感というか、心があったまる感じの所以なのかもしれない。

例えば、「Intolerance…あるいは暮林助教授の逆説」など、(これ自体川原作品の中では少し異色かもしれませんが)、他の作者さんが描いたら恐ろしい展開になると思われるが、川原作品では漂う無情感で終了する(心あったまりませんね、これは。)。ちなみにこの作品を山岸涼子様が書いたらどうなるか非常に興味がある。。。

最も好きなのは、ベタですが、笑う大天使。日本語を読むことの楽しさを教えてくれた作品でした。読んだだけで頭良くなった気がしますよ(笑)。

笑う大天使(ミカエル)(第1巻) (白泉社文庫) [ 川原泉(漫画家) ]

価格:637円
(2018/8/27 00:22時点)
感想(11件)

 

炎天下の中、素晴らしい試合を見せてくれた選手の皆さん、応援団の皆さん、他もろもろの皆様、お疲れ様でした。100回記念にふさわしい素晴らしい大会だったと思います。ゆっくり休んでくださいね。

 



コメント